【第45回新潟プレミアサロン】歴史と自然に出会うまち上越と新潟県の看護・医療

にいがた情報

主催:新潟県知事政策局広報広聴課広報戦略室
日時:2026年7月29日(水)16時~
会場:銀座・新潟情報館 THE NIIGATA 3階イベントスペース

今回は、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」にちなんだものである。
このドラマの主人公のひとり「大関 和(おおぜき ちか)」は、現在の上越市の知命堂病院でナースとして働いていた。

今回のプレミアサロンでは、大関 和の活動とその舞台となった上越市の魅力を紹介するとともに、新潟県の看護・医療の実態と魅力を紹介する。

講演

「寄り添い生きる~大関和に学ぶ育む看護~」/大島 則子氏(医療法人知命堂病院 看護部長)

県立吉田病院附属看護専門学校を卒業後、1989年に新潟県職員となり、県立小出病院に配属。2021年に知命堂病院に副看護部長として着任。2023年より看護部長。初代の「大関 和」から数えて14代目の看護部統括責任者として、その手腕を発揮している。

知命堂病院の概要、歴史及び理念を説明。大関の活動を具体的に解説。知命堂病院は、1891(明治24)年に開院し、1894年に産婆看護婦養成所を開設。その目標のひとつに患者様に優しく思いやりのある医療と介護を掲げて、地域の皆様の健康と生命を守り心のこもった医療と福祉を提供できる施設を理念として運営してきている。

大関は1858年に栃木県大田原市に生まれ、近代的な看護婦の養成を目指して設立された桜井女学校附属看護学校の第1期生として入学し、アグネス・ヴェッチ講師からナイチンゲールの説く看護を徹底的に仕込まれる。養成所では東京医科大学附属第一医院で実習と勤務も経験。キリスト教に基づく奉仕と人間愛という倫理観を持って看護に従事し、明治のナイチンゲールと呼ばれた。

卒業後、大関は、附属第一医院の初代外科看護婦取締役も務め、現場をまとめる責任の重い仕事、患者の命と尊厳を守る看護、待遇改善を求める建議書の提出を実践。開院初期の知命堂病院でも、初代看護婦長として、同様に多くの役割を担い、現場で働くだけでなく、後進の育成にも力を注いだ。

大関は、ナイチンゲールの思想を日本で最も忠実に実践した人であり、「看護とは手と目で人を見守る、支える、助ける 護ること」として活動し、後進の育成にあたった。知命堂病院では、その教えを継承し、今日に至っている。

「上越市の歴史と連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)をいかした取組」/井部 友博氏(上越市観光推進課 主任)

2017年度に上越市役所に入庁。浦川原区総合事務所に配属され、建設関係業務を担当。環境部門や広報部門を経て観光部門に配属。2025年度からは、連続テレビ「風、薫る」に関する業務を担当し、上越市のさらなる誘客と認知向上のため、地域資源を生かした観光業務に取り組んでいる。

上越市の歴史と自然についての概要を紹介。次いで、テレビ小説をいかした取組が語られた。

上越市は、「大関 和」をモチーフとしたドラマ活用推進協議会を設置して対応。ロケ・舞台地決定約1カ月を受けて新たな取組―誘客のためのホームページの作成・大関和と高田の紹介、モデルコース、ご当地グルメ・お土産の紹介等、大関和に関する講演会の実施、モチーフキャラクターの作成等により、上越市の魅力を発信してきた。

引き続き、放送を契機とした観光の推進、大関和を知ってもらう試み、看護の大切さを知ってもらう試み、を行ってゆく予定である。

トークセッション

〈討論者〉
講演の2氏

〈コーディネーター〉
山崎 まゆみ氏/跡見学園女子大学兼任講師・温泉エッセイスト

講演を受けて、山崎氏の司会により、2人の講演者によるトークショーが行われた。
テレビ小説の制作と放映の影響は特に地元では大きい。NHKを含む関係者には、上越市の歴史と魅力、大関の功績と看護の大切さが深く認識されるようになった。
しかし、現段階では、全国的にはその波及効果は今ひとつのようである。
特にテレビ離れの若年層には。今後は、その点を踏まえて地道に活動してゆきたい、と結ばれた。

トークショー後、恒例の歓談・交流の会が、地元から提供された食品をつまみに、お酒を酌み交わしながら、賑やかに行われた。今回は参加者がやや少なめであったが盛会であった。

(広報・前田/会報誌:2026年9月号掲載)