【旅クラブ ふるさと訪問】つがわ狐の嫁入り行列

会の活動報告

第2回旅クラブ企画「つがわ狐の嫁入り行列」(阿賀町)

本年2回目の旅クラブの企画は阿賀町津川の「つがわ狐の嫁入り行列」見学でした。
今年の新年祝賀会会場の東京阿賀町会のテーブルで阿賀町の神田一秋町長から今年はコロナで中止していた「つがわ狐の嫁入り行列」を4年ぶりに10月に行います。従来は5月の連休に行っていましたが列車や旅館が混雑するので多くの方に来てもらえない心配があると町の各方面と相談の結果、秋に行うことにしましたと伺いました。居合わせた会員から「いいね!みんなで行こう」と声が上がりました。町長さんに「20人宿泊予約をお願いします」と依頼したところ、町長さんから分かりましたとご快諾頂きました。その後町役場まちづくり観光課担当者から角神温泉「ホテル角神」を予約しましたとご連絡を頂戴致しました。訪問旅行のスケジュール等は同課にお願いして作成して貰いメールで打ち合わせをしました。県人会会報誌9月号に旅行の案内記事を掲載して参加募集を開始しました。

10月8日東京駅10時40分発とき317号が訪問旅行の始まりです。参加会員は都合の悪い方が多く13人になりました。途中上野駅乗車の方もいました。ビールを飲みながら歓談しているうちに12時32分新潟駅着です。新潟駅南口広場に阿賀町役場から出迎えのマイクロバスに待機して頂きました。現地集合の会員と合流し一路阿賀町に向かいます。町役場職員が担当されお世話係をして頂きました。新潟駅南口から高速道路を経て約1時間で阿賀町役場につきました。阿賀町観光ガイド代表の薄様・ガイドの渡部様から2日間の案内をして下さると担当者からご紹介されました。

その後バスで会場入り口に移動しました。大通りでは路上パフォーマンス「ケミカルリアクション」イブ「にいがた総踊り・新潟万代太鼓華龍」よさこい演舞等を鑑賞しました。
まず向かったのはスタート会場の住吉神社です。ここでは花嫁の「旅立ちの儀」が行われます。神主のお祓いを受け105人のお供を連れた嫁入り行列が出発しました。私達はガイドに連れられて町内の大正時代に建てられた豪商旧平田邸屋敷跡を見学しました。広大な敷地を赤煉瓦塀が取り囲んでいた名残りの長大な煉瓦塀でした。私達はガイドに連れられて先回りをして行列を待ちます。町の大通りの両側は行列を待つ人が何重にも重なり合っていました。やがて行列の先導の稚児やおつきの侍女が通りその後に狐の化粧をして白無垢姿の花嫁が登場します。両手を狐の手風に軽く折り曲げて両側の観客に微笑みかけます。行列が通り過ぎた後新善光寺(建久元年1190年創建)に向かいます。福海観音堂(江戸時代建立)には石造観音菩薩像は元禄6年1693年に新潟沖で水没してその後上半身・下半身別々に引き上げられて接合したものです(阿賀町指定文化財)この寺は戊辰戦争で桑名藩の宿営地となり、境内には白虎隊士の墓がありました。夜になり特設会場で結婚式が行われました。町のご配慮で1番前の特等席です。6時頃から7時の間かがり火が周りを照らし薄暗い照明の中結婚式が行われました。稚児の踊りや紹介の後。仲人が登場し三々九度の盃が交わされました。その後照明が消されてスモークのなか二人が暗闇に消えてゆくシーンは幻想的で素晴らしいものでした。

終了後澤野前県議が出迎えて、バスで遅い夕食会場に向かいます。会場は阿賀町豊実のいとう屋旅館です。神田阿賀町町長が狐のメークで出迎えです。神田町長・澤野前県議・町の職員がすべて狐のメークでした。阿賀町地酒と地元農産物のお料理は素晴らしくすっかり堪能しました。会食後ホテル角神に送って頂き入浴後就寝です。翌朝みると素晴らしい木造の旅館で築50年余りと聞きました。

翌日は下越酒造酒蔵見学です。佐藤社長から蔵の中を案内していただき酒造りの大変さを体感しました。社長さんが試飲酒を3テーブル設置してくださり各テーブル合計16種類の豪華な飲み比べです。海中で20年貯蔵したお酒や古酒・酒造米の違いによる味の違いとか2種類の大吟醸酒飲み比べ等で時間があっという間に過ぎました。次は狐の嫁入り屋敷です。2階からは雄大な河川と山々が見えます。展示室には嫁入り行列の内掛けなどの展示物が多数展示され楽しめました。ビックリしたのは昨日町の大通りを埋めつくした子供からお年寄りまでの大群衆が今日は一人も見当たりませんでした。後でこの行事に4万6千人の参加者があったと聞きました。
昼食後新潟駅まで送って頂き自由解散で愉しい旅の終了でした。

(文章:鈴木輝雄 旅クラブ会長)