
今年も「うえの夏まつり」が終わった。
現在のうえの夏まつりは、不忍池を中心に縁日やステージなど、いろいろな催しで賑わっている。
しかし、以前の「うえの夏まつり」を知っている人なら、「あのパレードはどうなったんだ?」と思う人もいるんじゃないかな?
そうなんだ。
コロナ前の2019年までの「うえの夏まつり」は、上野大通りを使った盛大なパレードがあったんだ。
そして、そのパレードに東京新潟県人会は毎年参加していた。もちろん演目は佐渡おけさだ。
場所は東京新潟県人会館の近く、パレードは御徒町から上野まで、上野中央通りを踊りの直線距離約300メートル。
さて、今回から4回に分けて、東京新潟県人会が参加してきた2013年~2019年の「うえの夏まつり」を振り返ってみようと思う。年々徐々に規模が大きくなっていく様子が分かる。
まずは10年ちょっと前の2013年に戻ってみよう!
私が東京新潟県人会のうえの夏まつりの写真撮影をするようになるのは2013年からだ。
パレ―ドそのものは、1982年から始まったようだが、東京新潟県人会が参加するのは、私がしる限り2013年の上野駅構内での佐渡おけさからだ。

今、考えても凄いのは、上野駅構内で行われたこと。上野駅構内だよ😲
周りの観客との距離が滅茶苦茶近い。


唄や囃子もすぐ横。踊る人、演奏する人、見る人。
上野駅の構内が、そのまま新潟の祭り会場みたいになっている。
この頃は、県人会の会員でも知る人は少なかった。私も、当時の佐藤事務長に声を掛けられて撮影に出掛けたくらいだ。
上野駅構内だけではない。不忍池の水上音楽堂でも佐渡おけさを披露していた。勿論、全員 東京新潟県人会の皆さんだ。

音楽堂で開催される結構なイベント出演だったんだ。
初めて見る人は、「こんな場所でも踊っていたのか」と思うだろう。


他の出演者の登場もあって、けっこうな観客だった。
そして翌2014年・・・。
その翌年、いよいよ上野中央通りへ進出だ、パレードに出る前は、会館で準備をして、黒門小学校で登場を待つ。

2014年は、雨が微妙にちらつく。大きく濡れることはないが、長く屋外で待つなら傘が必要だ。雨・・・なんとなく嫌な予感はしていた😅。
それでもパレードは始まる。

実は、東京新潟県人会は早い出番に救われたグループだ。雨は降りそうで降らなかったのだ。
徐々にあたりは暗くなっていく。これからその中央通りを佐渡おけさの列が進んでいく。

雨のせいもあり、私がこれから経験する沿道の観客はこの年が一番少なかった。
しかし、今考えてみれば、東京・上野のど真ん中で、新潟の佐渡おけさを大勢の観客の中で披露する。
かなり凄いことをやっていた訳だ。
うえの夏まつりパレードの面白さは、県人会だけじゃない。
むしろ東京新潟県人会は地味なほうかもしれない。
いろいろな団体が次から次へとやってくる。
例えば東京藝術大学。

上野といえば東京藝大。いや~、これは目立つ!
美大生が制作した3体のオブジェが、ドンチャラ・ドンチャラと簡易太鼓の音と供に登場する。どれも奇抜で芸術性が高い。こんな作品が中央通りを進んで行くんだ。
ちなみに、現在の東京新潟県人会の宮田会長は藝大の元学長だ。
そして…

浅草サンバだ!う~ん若いっていいよねぇ~ 😆
佐渡おけさの他に、こんな華やかな団体も登場している。この楽しさが、うえの夏まつりパレードだった。
撮影しているこちらも、「次は何が来るんだ?」と、かなり楽しかったものだ。
ところが、この日は夕方から怪しかった天気君が、とうとう本性をあらわした。

うわぁぁぁ~これはもう雨というより・・・シャワーだ! 😵💫
写真でもそれなりの雨だが、実際はもっともっと激しい雨だった。まさにシャワーだった。


それでも踊る!普通なら中止のはずだが、ここまでパレードが進んでしまったら中止も出来ないのだろう。
道路に水が跳ねる、照明が反射している。目もに口にも雨が入る。
ここまで来ると、もう半分ヤケクソだったんじゃないかな😵

浅草サンバカーニバルの登場だ!いや~これも良いね😆、これだけ激しい雨となると、衣装を着ているよりサンバ姿のほうがラクかもしれない。
撮影しているこちらも当然びしょ濡れだ。水でカメラが壊れないように、出来る限り雨に濡れないように撮った・・・あの日を思い出すよなぁ。
当時は「来年もある」と思っていた。
来年も夏になれば、また上野中央通りにパレードが開かれる・・・そう思っていたんだ。

御徒町~上野までの約300Mのパレード/拡大地図:by Google
だから、いずれ貴重な記録になるから撮っておこう、なんて考えていなかった。
その日の様子を撮る。踊る人を撮る。アクションの派手な団体が来たら撮る。
ただそれだけだったんだ。
今になって見ると、この写真一枚一枚が、結構貴重だった訳だ。
東京新潟県人会が、佐渡おけさで上野大通りを進んだんだからね。
そして全国各地から集まった人たちと一緒に、上野の夏を盛り上げていた。
そんな時代が確かにあった。
次回の2015年からは、私は撮影班として、沿道からではなく、大通りの中に入って撮影することになる。
これにより写真アングルがガラリと変わる。
「写真撮影班、パレードの中へ!(#2/4)」へ続く。
(写真、文:榊 勝彦)
