日本列島の境目を歩いてみよう
新潟県のいちばん西にある糸魚川。
日本海に面していて、海があり 山があり 川がある。
新潟の一番下にある田舎まちでしょ?
そんな印象の人も多いかもしれない。
でも糸魚川は、ただ景色がきれいなだけの場所ではないんだ。
実はここ、日本列島の成り立ちを感じられるとても面白い場所なんだよ。

糸魚川駅前/おまんたまつり(毎年8月開催)
糸魚川ユネスコ世界ジオパークは、糸魚川市全域がエリアになっている。
2009年、日本で初めて世界ジオパークに認定された地域のひとつになった。
糸魚川を語るときによく出てくる言葉がある。
それが、フォッサマグナと糸魚川-静岡構造線。
名前だけ聞くと、ちょっと難しそうだよね。学校で習ったかな?
ざっくり言えば、糸魚川は日本列島の大きな境目にあるんだ。
東日本と西日本では、大地のつくりが違う。
その境目を実際に見ることができるのが糸魚川なんだ。

フォッサマグナパーク/糸魚川-静岡構造線の断層
なんとフォッサマグナパークへ行くと、断層や地層を間近に見ることができる。
普段、私たちは地面の上を歩いていても、その下にある大地のことまでは考えない。
でも、ここでこの地層を見ると、
「ああ、自分たちは長い地球の歴史の上に立っているんだな」と、不思議な気持ちになる。
糸魚川は、海と山がとても近いのも魅力。
日本海を眺めたあと、少し移動するだけですぐ山あいの景色が広がる。
青い海、険しい断崖、清らかな川、緑の山。
どれもただの風景ではなく、長い時間をかけてつくられてきた大地の姿なんだ。

親不知の断崖絶壁
ジオパークというと、専門的な知識がないと楽しめないように感じるかもしれない。
そんなことは全然ない。
「この崖は、どうやってできたんだろう」
「この石(ひすい)は、どこから来たんだろう」
「昔のここは、どんな姿だったんだろう」
そんなふうに、少しだけ想像しながら歩いてみてごらん。
それだけで、いつもの景色が少し違って見えてくる。
糸魚川は、通り過ぎるだけではもったいない町なんだ。
海を見て、山を見て、大地の歴史に触れてみる。
そんな楽しみ方ができる新潟の奥深い場所なんだ。
次回は、糸魚川を代表するもうひとつの魅力、ヒスイについて紹介するね。
アイキャッチ画像:能生白山神社春季大祭
写真提供:糸魚川ジオパーク & 渡辺 貴
Written by by k-Sakaki
