ヒスイと海辺の石を楽しんでみよう
糸魚川と聞いて、まずヒスイを思い浮かべる人も多いかもしれない。
そのくらい、ヒスイは糸魚川を代表する存在なんだ。
でも、ヒスイというと、
「きれいな石」
「高価な宝石」
そんなイメージで終わってしまいがちだよね。
けれど、糸魚川のヒスイはそれだけではない。
大地の歴史と、人の暮らしをつないできた特別な石なんだ。

糸魚川には、ヒスイ海岸として知られる海岸がある。
海辺には、波に洗われたたくさんの石がころがっていて、歩いているだけでも楽しい。
白い石、黒っぽい石、緑がかった石。
色も形もいろいろで、砂と石ころで歩き難いのが手伝って、足元ばかり見てしまう。
そして、つい思う。
「これ、ヒスイじゃないかな?」って。
もちろん、そう簡単には見つからないよ。
でも、それがいいんだ。
石を眺めながら歩く時間そのものが、糸魚川に来る楽しみ方だからね。

石ころだらけの海岸
海岸で石を見ていると、だんだん不思議な気持ちになってくる。
この石は、どこから来たんだろう。
どうしてこんな色をしているんだろう。
長い時間をかけて、ここにたどり着いたのかな・・・そんなことを考えてしまう。
そうなると、海辺の散歩が、ちょっとした宝物探しに変わる。
ここが面白いところなんだ。
糸魚川のヒスイは、ずっと昔から人々に知られていた。
縄文時代には、ヒスイを使った飾りなどが作られ、遠く離れた地域にも運ばれていたといわれている。
つまり、糸魚川のヒスイは、ただ海辺に落ちている石じゃない。
古代の人たちも大切にしていた、特別な石なんだ。

糸魚川の夕日
そう思って見ると、ヒスイの印象は変わってくる。
綺麗だな…だけでは終わらない。
この石がどんなふうに生まれ、見つけられ、使われてきたのか。
ここまで想像すると、ぐっと面白くなる。
糸魚川には、ヒスイ海岸だけでなく、小滝川ヒスイ峡のようにヒスイと深く関わる場所がある。
山あいの景色の中で見る大きな岩や清流は、海岸とはまた違う迫力がある。
海で石を眺めるのもいい。
山で大地の力を感じるのもいい。
そして、フォッサマグナミュージアムで大地を学ぶと、なお面白い。
糸魚川は見て終わりではなく、知るほど楽しくなる場所なんだ。

小滝川ヒスイ峡
糸魚川ジオパークの魅力は、フォッサマグナのような大きな地球の話だけではない。
海岸の小さな石ひとつからも、大地の歴史や人の文化が見えてくる。
糸魚川は、足元の石から大地の物語が始まるまちなんだ。
海岸を歩きながら、石を眺めて、少しだけ昔の人の暮らしに思いを向けてみる。
そうすると、いつもの海辺の景色が少し違って見えてくるはずだよ。
次回は、島全体がジオパークになっている、佐渡ジオパークを紹介するね。
アイキャッチ画像:高浪の池
写真提供:糸魚川ジオパーク & 渡辺 貴
Written by by k-Sakaki
