日時:令和7年3月1日(土)14時~16時40分
会場:東京新潟県人会館2階ホール
3月1日(土)東京新潟県人会館に於いて首都圏佐渡連合会主催の第30回産業振興フォーラムが総勢84名を迎えて開催された。
第一部基調講演
佐渡の小木を拠点に活動している鼓童/株式会社北前船の洲﨑拓郎代表取締役社長、演題は「地球の祝祭~アース・セレブレーション」、国内外からゲストを招き野外にて行う国際フェスティバルについて貴重な映像を交えて講演された。

鼓童の前身は1981年創立の「おんでこ座」、鼓童は1997年に設立された。アース・セレブレーションは旧小木町の協力で1988年から開始され今年38回目を迎える。
会場は毎年城山公園で行われ、初回は晴ればかりで奇跡の8日間と言われた。第1回目のアース・セレブレーションで忘れられないのは東アフリカのグルンジ共和国から来たドラマーズオブグルンジ、とのことで映像紹介された。2回目の翌1989年から4日間開催になるが台風の影響で体育館にて行った。この年のゲストは2020年に亡くなったトランぺッターの近藤等則(としのり)さんでした。
3年目の1990年からは3日間開催になり3日間が基本となって現在まで続いている。この年のゲストは日野皓正さん、ただただ恰好よかったことを覚えている。
2020年は南アフリカからボイスオブサウスアフリカというコーラスグループを招く予定がコロナ禍で中止となったがその後2023年に共演することが出来た。2020年は8月21~23日の3日間、午後から夜にかけて事前収録、生配信を含め全部で34本ユーチューブ放送を続けた。
また、アース・セレブレーションは過去に共演したアーティストとバーチャルコラボレーションを行った。
作ったり壊したりしながら自分たちの考えや時代の移り変わりというのもありながら今まで続いてきたように思います。コロナ禍でも感じた、世界のアーティスト、お客さんとつながりたい、という気持ちはずっと変わらずにここまで来た、と感じております。

佐渡は自然と文化が本当に豊かであり、外から入ってくるものをおおらかに受け止めてくれる包容力がある場所はそんなに多くない、と思っています。この場所で私たちはアース・セレブレーションという活動を続けて、対立ではなく共感を満たしてくれる活動を続けていきたい、と考えています。
佐渡は訪れた人を元気で楽しくさせてくれると毎年実感しています。アース・セレブレーションに皆様もご参加いただければとても嬉しく思います。
今年は8月22~24日の3日間です。詳細はホームページで案内を始めています。皆様のお越しをお待ちしております。本日はどうもありがとうございました。
第二部
佐渡市役所・地域振興部地域産業振興課・長原哲也課長補佐による「佐渡金山とともに育まれた佐渡無名異焼」と題し、配付資料と映像による講演でした。
無名異焼は無名異土と呼ばれる赤土の粘土を使って焼成した佐渡を代表する焼き物であり、無名異土は酸化鉄を多く含んだ赤土で、他の粘土より粒子が細かく、収縮率が大きいことが特徴で成型から乾燥まで30%も収縮し非常に固く焼き締まるのが特徴です。
無名異焼は1819年に伊藤甚平衛が相川で開窯し、無名異土を混ぜた陶土で楽焼を焼造したことが始まりといわれ、その後堅硬な無名異焼を目指すために土の組み合わせなどの実験を繰り返すことで、1880年に高温で焼く無名異焼の焼成に成功した。
無名異土は金鉱脈の麓から採れるため金山にも由縁が深く、歴史的背景から見ても伝統的な産物とも言える。
古くは茶器(湯呑・急須)や酒器にも日常的に用いられた。近年では熱伝導率が高いことから食器を予め温めたり冷やしたりして使う洋食店など、広いシーンでの取り扱いが増えている。その他、花瓶やお皿、ビアカップ、箸置きなど幅広い用途で使用ができる産品として展開を広めている。
現在11窯、伝統的な技法により製造されたものをはじめ、近年ではその他さまざまな技法による独創的な作品も多くある。「佐渡無名異焼」は正式に「伝統的工芸品」指定となり、令和6年10月17日に官報告示された。
指定されることにより後継者育成や海外販路拡大の展開といった需要開拓の取り組みについて、伝統的工芸品産業支援補助金を受けることが可能となる。支援補助金の活用により、産地振興が期待される。
首都圏佐渡連合会
産業振興部会長 髙野一久

