日時:2024年11月24日(日)14:00~18:50
会場:東京新潟県人会館 2Fホール
主催:首都圏佐渡連合会
首都圏で佐渡の文化に触れ、理解し、楽しめる文化講演会
首都圏佐渡連合会が、佐渡市から実施を委託されている文化講演会。第15回目となる今回は、秋も深まった11月24日、佐渡の伝統芸能のうち、人形芝居(のろま人形)にスポットを当て講演と実演の二本立て。80余名の参加者が熱心に講演を聴き、実演を存分に楽しんでおられた。
第1部:講演「佐渡の文化・芸能の現状」
佐渡の多様な文化や歴史は、島の人々の日常の営みの中で育まれてきました。この豊かで貴重な財産を、次の世代へ残していくために、佐渡文化財団は2018(平成30)年に設立。地域の中で、子どもたちが生き生きと伝統芸能に取組む姿は、島の希望です。
この尊い「希望・輝き」が途絶えないよう、当財団では、教育活動の支援、手工芸のワークショップ、文化団体発表機会の創出などに取組んでいます。今後ともご支援よろしくお願い致します。

岩崎洋昭(佐渡市 地域振興部部長)

榎谷端夫(首都圏佐渡連合会 郷土連絡委員長)

宇治美徳(佐渡文化財団 事務局長)
第2部:「のろま人形披露」
演目:「生き地蔵」、「五輪仏」
出演: 新穂 新青座
講演終了後、舞台を設定。まず、川上龍一座長ののろま人形の解説、座員の紹介でスタート。佐渡の人形芝居は、古浄瑠璃の形を残す一人遣い形式で「説教人形」「のろま人形」「文弥人形」の三つの人形芝居を総称したもの。島内各地で各保存会が上演し、他の芸能と共に佐渡に根付いた民俗芸能。昭和52年に国の重要無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されている。





新穂地区を拠点に活動する「新青座」は、「のろま人形」を継承、活動を続けている。「のろま人形」は説教人形の幕間狂言として演じられる道化人形芝居。芝居は、間抜けで正直者の主役・木之助、人のよい下の長者、男好きのお花、貪欲でずる賢い仏師など個性豊かな登場人物たちのユーモラスな演技で物語は進む。


内容の濃い第1部、第2部終了後、佐渡市からの出演者を囲み、有志40名参加の懇親会が開かれ、和やかな歓談の輪が広がっていた。