(一財)東京新潟県人会館 理事長 鈴木 輝雄
新年あけましておめでとうございます。
旧年は県人会の皆様には大変お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。県人会館は皆様方に多大なご寄付を頂戴し建設されました。東京新潟県人会館も竣工後5年となります。コロナウイルス騒ぎで会議室の利用が激減していましたが、一昨年より段々と利用が増えました。郷人会・同窓会・同好会や近隣の企業様のご利用が増えて、利用料収入は昨年度(本年3月迄)は当初予算をオーバーする見込みです。新年も大いにご利用いただきたくお願い申し上げます。
さて昨年の干支は「甲辰」でした。旧来のしきたりや慣習を破り、革新の道を進むべしという暗示であるとのことです。120年前は日露戦争が勃発したのが甲辰の年であり、大国ロシアに勝利して欧米諸国の東洋を見る目を変えさせました。60年前は東京オリンピックが東洋で初めて開催されました。首都高速道路ができ、東海道新幹線が開通した年です。高度成長時代を迎え、世界に冠たる経済大国への道を歩む事になりました。故郷新潟県からも多数の方が東京に来られた時代です。ふりかえりますと元旦午後4時10分に能登半島地震が発生しました。テレビではすべて地震の報道で埋め尽くされました。多数の犠牲者がでました。世界はウクライナをはじめ各地で戦争が続いています。国内では闇バイトによる事件が多発しました。明るい話はパリオリンピックで多数のメダルを取った日本選手大活躍です。大谷選手の大リーグMVP獲得やチーム優勝への貢献は日本人ここにありと日本中を沸かせました。衆議院選挙で与党が敗北し、少数与党による新内閣が発足しました。甲辰の暗示かなと考えております。
新年の干支は「乙巳」です。柔軟性と適応力を象徴する『巳』と再生と変化をもつ「巳」との組み合わせです。この年は努力を重ねて物事を安定させる縁起の良い年とされています。近くは2013年「癸巳」は安倍政権が打ち出したアベノミクス「3本の矢」で日本経済に新たな活力を吹込み長らくのデフレ脱却を目指し、巳年にふさわしい変革の年の幕開けとなりました。昨年は「佐渡島の金山」がユネスコから世界文化遺産に登録されました。新年祝賀会では佐渡金山を世界遺産にというアッピールが続きました。漸く念願が叶いました。昨年来政府は賃上げを主導して景気浮揚を図っています。干支に相応しい新年になるよう期待しております。
日本は世界で一番の長寿国です。会員皆様方の健康長寿ならびにご繫栄を御祈念致します。