生きがいを見つけた人 ― 村川 茂治 ―

暮らしのヒント

 人生100年時代といわれる昨今「将来にわたり、ずっと社会貢献やボランティアができたら幸せ」と言う考えで活動を続けている村川茂治さんを紹介いたします。
 村川さんは佐渡市相川町の出身で高校卒業後、東京蒲田郵便局、衆議院議員秘書、NTT労組(元全電通東京太田支部)、連合東京に勤務され退職後の現在は「東京文化交流親善コミュニティー」の会長職に就かれております。この会はボランティア活動を行っている任意の団体で会員数は300人、役員の半分は女性とのことです。この団体は2007年に大田区大森で設立され地元の大井町の方々に加え、奄美大島・与論島・対馬・三宅島の人で構成され佐渡島出身の村川さんはとても親しみを感じているとのことです。他団体である品川区宮城県人会、東京瀬戸内会、東京黒石会、東京対馬会、東京相川会、若波会との交流や地元との関わりを強めることを意識し地元町会、ザンビア商店会、大井蔵王権現神社等のお手伝いを積極的に行っているとのことです。特に2011年3月11日東日本大震災発生後、役員・会員とともにJR大井町駅西口で募金活動を行い協力して戴いた多くの皆様の善意を品川区社会福祉協議会にお届けしたこと。

2019.10 台風19号復興支援カンパの様子
2019.10 台風19号復興支援カンパの様子
出典元:東京文化交流親善コミュニティー Facebook

折り紙の会中心メンバーが自主的に千羽鶴を折り陸前高田市や福島県富岡町へ贈り、感謝状を戴いたこと。また品川区や大田区に避難された被災者の方々を品川区社会福祉協議会と共に支援活動を行ったり、協議会主催の「ふくし祭り」に被災された方々を招き交流を深め、被災地の物品販売をおこない復興支援を後押ししたこと。こうした支援活動が認められ令和2年11月11日品川区社会福祉協議会から「地域福祉功労賞・感謝状」を賜ったとのことです。会長の村川さん始め役員、会員皆さんは「お互い様・助け合い精神で」をモットーにこれからも支援活動を続けたいと力強く語ってくださいました。村川さんはこうした団体のリーダーとして活躍されておりますが、この他にも大田区消費者団体連絡協議会の代表を務め、2015年9月国連採択の「SDGs︱ 持続可能な開発目標(誰一人取り残されない持続可能な社会をもとめて)」にも取り組んでいるとのことです。個人的にも司法制度改革に伴い東京地方裁判所に「労働審判委員会」が発足し、その労働審判員を10年間も務め、多くの事案を親身になって取り組み双方から感謝され、日頃の努力が報われ嬉しかったことを今でも記憶に残っているそうです。さらに、2008年頃のリーマンショックによって派遣切りにあった労働者のために設けられた日比谷公園年越し派遣村で「労働相談員」として自ら志願し新潟から来られた若手弁護士とテントの中でペアを組み1月1日と翌2日と150名余りの方の相談にのり、そのお陰で就職できたこと、希望をもてたこと、生きる気力がもてたことなどお礼の電話・葉書などがよせられ相談業務に携わって本当に良かったと心から思ったそうです。この相談業務はNHKニュースに映り、近所、佐渡の友人から「テレビに出ていたね」と声掛けもされたそうです。
 最後に村川さんは退職後は人によって色々な生活や生き方があると思いますが、同じ生きるならば「生き甲斐のある人生を送りたい」と話を結んでくれました。

(会報誌:2022年07月)