野球ってすごい

暮らしのヒント

「野球ってすげえな」
 3月上旬からスタートしたWBC(ワールド・べースボール・クラシック)で侍ジャパンを率いて世界一を制覇した栗山監督の言葉である。あの興奮から一か月以上経った今でもテレビ番組で取り上げられその余韻は残っている。

 予選から決勝へと侍ジャパンの活躍をテレビ観戦で十分楽しませてもらった。最初の中国・韓国戦から、あまり野球はやらないはずのヨーロッパ勢チェコやイタリアがあんなに強いとは思わなかった。毎試合に苦戦を強いられハラハラさせられたのは意外だったがそれだけに熱が入った。結果は7戦全勝で世界一を奪回するなどテレビを見た多くの人が野球の素晴らしさを感じたはず。テレビの視聴率はなんと平均45%と、普段野球など見ない人も含め国民の半分近くが見ていたことになる。

 今回の侍ジャパンの戦いぶりは栗山監督はじめ選手皆がそれぞれの力を発揮し、勝ちに貢献していた。一か月過ぎた今でも余韻は残り、テレビのトーク番組でWBCでの侍ジャパンの事を取り上げ解説している。多くは今回の侍ジャパンの凄さを取り上げている。それは全員野球だったことで、最優秀選手となった大谷選手の活躍は勿論だが7戦を振り返ると、あの時あの場面であの選手が打ってあの投手が抑えてくれたから・・・と喝采した場面が思い浮かぶ。

 そんな中ダルビッシュの働きはすごかった。メジャーで何かと規制のある中、早くから宮崎キャンプのチームに合流しメンバーに溶け込み、先輩としてボールの握り方や投げ方など伝授、投手だけでなく野手も含め食事に誘うなどして分け隔てなく接していたという。36歳のベテラン、メジャー10年目の今期もパドレスと6年契約を結んだ実力者だからこそ価値があったのでは・・・

 WBCに酔いしれていたと思っているうち、日本のプロ野球も開幕した。
メジャーの球場にも負けないという豪華に新設された札幌ドームでの開幕戦は超満員の人気だった。その後のセ・パ両リーグの試合も熱が入って展開している。そしてメジャーでプレーする大谷選手の活躍ぶりが毎朝テレビで見られるのが何よりで、あまり良いニュースのない今の日本に明るさを届けてくれている。最近のスポーツ新聞では年棒がメジャーの有名選手を抜いて、ついに世界一になったことを伝えていた。

今期の野球は違う、侍ジャパンのお陰で!

(寄稿者:佐藤 勝)