諸橋 轍次[色紙]

暮らしのヒント

諸橋轍次氏(1883~1982)。本誌『新潟県人』の題字により私達には身近な存在ではあるが、ここに改めて経歴略記。諸橋氏は、明治16年6月4日、南蒲原郡庭月村(現・三条市)に生まれる。漢学者。昭和35年(1960)大著『大漢和辞典』(全13巻)完成。昭和40年(1965)文化勲章受章。上掲色紙「静後萬物を見れば自然に皆春意あり」は、心を静かにしてその後に萬物を見ると、どこもかしこも生き生きと発育する姿が目前に現れる、の意。ご署名上部の「己酉秋日」は、昭和44年(1969)己酉(つちのと・とり)。先生、84歳の秋のことだった。

諸橋 轍次[色紙]
諸橋 轍次[色紙](東京新潟県人会・所蔵)

(広報誌:2021年02月)