木喰観音堂(小千谷市)

にいがた情報
柔和な顔の観音像

 地域の人々の信仰心を集める神社仏閣が各地に点在する小千谷市。小栗山地区の木喰観音堂には、中尊如意輪観音像をはじめとする三十三観音像と行基菩薩・大黒天像が奉納されています。

 これらの仏像は、江戸時代後期の遊行僧である木喰上人が享和3年(1803)2回目の越後巡礼の際、火災焼失によりに再建された観音堂のために彫り残したものです。

 イチョウの木で彫られた仏像はノミの跡も生々しく無駄を省いた簡潔な造形の中に深い宗教的感情が表現されており圧倒的な存在感をたたえる。大きく孤をえがく目、深い笑みをたたえた口もとなどが特徴的で、微笑仏として愛されています。
 拝観日は、毎月17日・小千谷牛の角突き開催日になります。12月~翌年4月迄の間は拝観できません。(降雪状況で変更有り)

問合せ先:小千谷観光協会
☎0258-83-3512
(会報誌:2021年09月)