大野亀のトビシマカンゾウ

国内2か所だけで見られる秘境の花

　飛島萱草（とびしまかんぞう）は、山形県酒田市の北西にある飛島と、新潟県の佐渡島のみに分布するユリ科の多年草です。開花時期は5月～6月、黄色やオレンジの花を咲かせます。主な生育地は「海の近くの断崖」。過酷な環境で咲く可憐な花です。

　そして、佐渡の大野亀のトビシマカンゾウはまさに日本一の大群落です。

大野亀

　佐渡の名所・大野亀（おおのがめ）は、一見すると小高い丘のように見えますが、実は標高167メートルの大きな一枚岩で、その形が亀のように見えることから名づけられました。一枚岩が海に突き出している姿は圧巻です。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』二つ星として掲載された巨岩です。
　5月下旬から6月中旬にかけて、大野亀では100万本もの「トビシマカンゾウ」が咲き乱れ、鮮やかな黄色に染まります。
　大群生地として知られる大野亀は、多くの観光客がドライブの途中で立ち寄る人気スポットです。初夏の佐渡をドライブするなら大野亀にもぜひ足を運んでみてください。

　遊歩道もしっかり整備されているのでトビシマカンゾウをゆったり鑑賞することができます。
　6月の第2日曜日は「佐渡カンゾウ祭り」で、鬼太鼓や民謡が披露されます。

基本情報