大黒屋(出雲崎町)

にいがた情報

口に入れれば雪のように溶けるお菓子

 良寛さんが書簡にて所望したといわれるお菓子「白雪糕(はくせつこう)」。一度途絶えてしまったのですが、良寛禅師百年忌の時(昭和5年)秘法書(製法書)が見つかり、それを参考にして今の白雪こうが出来たとのこと。原材料は「米粉 砂糖 漢方 水飴」。その当時は、お湯に溶かして母乳の代用にしたり、滋養に良いとも言われています。和菓子屋「大黒屋」があるのは良寛ゆかりの地、出雲崎町の妻入りの町並みの中。一袋(一箱)700円。包装紙には行灯の前で本を読む良寛さんの姿が描かれています。落雁よりも空気と水分を含んだやわらかい食感で、お茶によく合います。
 「大黒屋」さんは良寛の書が焼き印で押されている「良寛せんべい」(10種類)など、良寛にちなんだお菓子を多く作っているので、良寛好きな方にはおすすめのお店です。
 お店がわかりにくいのはちょっと難点。国道352号線から一本入ったところ、妻入りの町並みの中にあります。国道沿いにある「道の駅 出雲崎天領の里」の前にある駐車場に車を停めて歩いてみるのが良いと思います。

住所:〒949-4308 新潟県三島郡出雲崎町尼瀬293-1(不定休)
TEL:0258-78-2101
(会報誌:2020年12月)