YUKISIS（ユキシス）

日本橋三越前で「YUKISIS（ユキシス）」というアートギャラリーをやっている寺嶋由起さんは高校卒業まで新潟市に住んでいらっしゃいました。
　

寺嶋由起さん
「今は亡き父が新潟アートコーヒーという喫茶店を営んでいた影響で、若い頃はカフェギャラリーを持つのが夢でしたが、老舗ギャラリーで勤めた8年間で絵を売る事に意義を感じ、本物の作品は専門店でしか売れない事に気づきました。
　

YUKI-SIS会場写真　湯浅克俊展
2012年に独立。日本人をはじめ、アメリカ、フランス、ポーランドなど国籍を問わず、現代作家の作品を取り扱っています。作品は絵画や版画、彫刻、写真、アニメーションなど多岐にわたります。取り扱う作家を選ぶ時の決め手は『作品に技術と品があること』。長く付き合える、じっくりと向き合える気品ある作品をご紹介しています。
　

湯浅克俊(木版）The colors of the Innocents
日本ではなかなか、無名のアーティスト作品を購入する習慣はありません。みんなが良いと思う事に従うのが良い、という多数決主義のせいかもしれません。しかし、洋服や好きな音楽を選ぶように、みんなが嫌いと言っても私は好きだ！と声高に言っていいのがアートです。それはとても個人的な、自分の目が変化していく過程を感じられる体験です。
　　

Ken Wilks （写真）IN-BETWEEN
作品を観ていると、自分の記憶や残像、想いなどがふと引き出される瞬間があります。作品と溶け合い世界に一つしかない作品を自分のものとして感じる瞬間です。また作品と生活を共にすると、何年も経ってから絵の中の一つの色の意味がわかる瞬間があります。次第にコミュニケーションがとれる作品が、パンと目に飛び込んでくる感覚を身につけられるでしょう。それは子供の頃に道路に落ちていたキラキラしたガラスを、とっさに手に取る瞬間のようです。アートにはそんな力がある事を信じて、多くの方々にその素敵な感覚を味わっていただけることを願って、ギャラリーをやっています」とのことです。
　