【あなたは読める?】新潟県の難読地名20選②

首都圏情報

前編では、新潟県内の比較的よく知られた難読地名を中心に紹介しました。
後編では、さらに難易度アップ。地元の人でも思わず「これは何て読むの?」と考え込んでしまいそうな地名を集めました。

今回も、由来が定かではない地名については由来の代わりに雑学を書いています。
ぜひクイズ感覚で楽しみながら読んでみてください。

まずは5問クイズ
  1. 草水
  2. 廿六木
  3. 鵜渡路
  4. 羽下ヶ淵
  5. 葛籠山
5問の答え
  1. 草水(クソウズ
  2. 廿六木(トドロキ
  3. 鵜渡路(ウノトロ
  4. 羽下ヶ淵(ハゲガフチ
  5. 葛籠山(ツヅラヤマ
読めたらすごい!新潟県の難読地名26選

1. 草生水(クソウズ)

草生水とは、石油のこと。
石油発掘の日本最古の地、草生水献上場公園(柏崎市)。
公園のあたりは実際に石油の匂いが漂っています。
日本書紀に「1350年前、天智天皇に”越の燃土・燃水を献ず”」と記されている場所だそうです。
ちなみに長岡市には「くそうづ」で「草水津」という場所があります。
「くそうず」と聞いて「九相図」が思い浮かんだ方、なかなかの通です。

2. 美守(ヒダノモリ/ヒダモリ)

地名です。妙高市の美守はひだのもり、上越市三和区の美守はひだもり。
かつては「夷守(ひなもり)」と記されており、「美守」になったのは江戸時代からとのこと。

3. 葎生(モグロウ)

同じく妙高市の地名。「葎」は一文字では「むぐら」と読みます。
葎(むぐら)と呼ばれる蔓草が一面に生い茂り、藪のように込み入った状態のことを「葎生(むぐらふ)」と言います。この地名の由来にも関係があるのでしょうか…。調べても正確な情報は見当たりませんでした。

4. 中束(ナカマルケ)

なかつかではなく…なかまるけ。
由来は定かではありませんが、山と川の間の地という意味の「なかま」と傾斜地を意味する「まるげ」が合わさり「なかまるけ」となったと考えられているそうです。

5. 廿六木(トドロキ)

燕市の地名。確かな情報は見つかりませんでしたが、「とどろき」は水音に由来する説もあるとのこと。
秋田や山形にも廿六木という地名があります。埼玉県にも同じ読みで十々六木という地名がありました。

6. 鵜渡路(ウノトロ)

新潟県村上市猿沢地域にあった旧村名。
かつて鵜渡しによる生活様式を持っていた地域だったという説があります。

7. 鮖谷(カジカダニ)

鮖谷という地名は、冬でも凍らないこの清水にカジカが住んでいた…説が由来の一つとされています。

8. 羽下ヶ淵(ハゲガフチ)

村上市の地名です。五泉市には羽下で「はが」という地名がありますね。

9. 下渡(ゲド)

こちらも村上市の地名。富山県高岡市には上渡(かみわたり)という地名があります。

10. 茎太(クキタ)

村上市の地名。茎田とも記される。明治初年まで地元では「きくぷと」と称したそうです。

11. 大毎(オオゴト)

村上市の地名が続きます。簡単な漢字の組み合わせで変わった読みの地名が多いですね。
ここで漢字の雑学です。「毎」という漢字が「ごと」という読みになるときは「名詞+毎」の時。
一人毎→ひとりごと、一回毎→いっかいごと…「毎+名詞」のときは毎日→まいにち、毎回→まいかい、と使い分けられているそうです。

12.頭山(ツムリヤマ)

糸魚川市の地名。
頭を「つむり」と読むのなら、カタツムリってもしかして固(カタ)頭(ツムリ)だから…!?と思って調べたら違いました。ちなみにカタツムリは「蝸牛」と書くそうです。難しいです。

13. 岩石(ガンジキ)

普通名詞として見慣れた字ですが、まさかの読み方。村上市の地名です。

14. 五十土(イカヅチ)

新潟県柏崎市の他、秋田県由利本荘市や千葉県にもある地名です。
「雷(イカヅチ)」に由来するとのことです。地名以外では、”いかづち”は雷と書く時もあれば、万葉集では厳や伊加土との記載もあり、深く調べたら面白くなりそうなテーマだと思いました。

15. 葛籠山(ツヅラヤマ)

村上市の地名。はっきりとした由来はわかりませんでしたが、「葛籠(つづら)」という地名は、籠を編むのに使われた藤葛類(ふうとうかづら)などが多く採取されたことに例があります。(静岡県川根町葛籠)
また、Wikipediaによると”「つづら」は「葛籠」の他にも、漢数字の「九十九」と変換されるが、これは「ツヅラフジ(科)」のつる(植物)が曲がりくねっていることが語源と考えられている。日光のいろは坂のような坂道を「九十九折(り)」「葛折(り)」と呼ぶのも、これが語源である。”とのこと。

16. 山辺里(サベリ)

村上市の地名です。この地域には、伝統的な織物として「山辺里織」も伝わっています。
新潟からは離れますが、織物つながりで思い浮かぶ似た名称に、西陣織などに用いられる金属糸の一種「佐波理」があります。
こちらは「さはり」と読みます。
それぞれの漢字は一般的なものですが、組み合わせると読み方を推測しにくい名称です。

17. 笹川十八枚村(ササガワジュウハチマイムラ)

佐渡市にある地名。現在は真野町西三川。
笹川集落は、戦国時代末期に、一ヶ月に砂金十八枚(約2.9キログラム)を上杉氏に納めたことから、「笹川十八枚村」と呼ばれるようになったそうです。(参考:佐渡の金山公式HP
中世の佐渡では、西三川砂金山が金生産の中心で、笹川十八枚村はその中心集落でした。江戸時代初頭に相川金銀山の開発が本格化すると、佐渡の金銀山経営の中心は相川へ移りました。

ちなみに偶然ですが静岡県には笹川八十八石(ササガワジュウハッセキ)という似た地名があります。

18. 達者(タッシャ)

佐渡市の地名。
生き分かれた厨子王と母親が再会し、互いの「達者」を喜んだことから地名となったという逸話があります。
(参考:達者海岸 | さど観光ナビ)

19. 北狄(キタエビス)

佐渡市の地名。もとは「えびす村」と呼ばれていたのが、「きたえびす」にかわっていったなどの諸説をみましたが、ネットでははっきりとした由来は掴めませんでした。「ほくてき」ではないことに注意です。
(地名の由来については諸説あります。詳しく考察されているこちらの記事も参考になります。)

20. 阿仏坊(アブツボウ)

佐渡市の地名です。お坊さんの名前・・?と思いましたが関連がありそうです。
はっきりした由来までは確認できませんでしたが、「阿仏(佛)坊日得上人」にゆかりのある場所であることから、この名で呼ばれるようになったものと考えられます。阿仏坊には、新潟県内で唯一現存する五重塔がある『妙宣寺』があります。妙宣寺は、阿仏坊日得上人が妻と共に自宅を寺として開いたのが始まりとされ、天正17年(1589年)に現在地へ移った際に、「妙宣寺」という寺号を起こしたと伝えられています。
佐渡には根本寺や妙照寺など、日蓮上人ゆかりの場所も多く残されています。


難易度がアップした第二弾の難読漢字地名特集はいかがでしたでしょうか。
前回の記事はこちらからお読みいただけます。ぜひチャレンジしてみてください。