東京柏会 総会

会の活動報告

講演会:「拉致問題の真相と今」蓮池 薫
日時:令和8年7月4日(土)
会場:東京都新潟県人会館2階ホール
会長:堀井正人

7月4日(土)午後、台東区上野1-13-6 東京新潟県人会館(ふれあいふるさと館)2Fホールにおいて、令和8年度の東京柏会総会が開催されました。

「東京柏会」は、新潟県立旧制柏崎中学校・柏崎高校同窓会の東京支部です。北朝鮮に24年間拉致され、2002年に帰国した蓮池薫さん(1976年卒)の特別講演もあり、来賓などを含み139人の参加と、近年では最多の大盛況でした。まず一昨年会長に就任した声優の堀井正人さん(76年卒、芸名・堀井真吾)が「同期の蓮池薫君が出席することもあり、われわれの高28回だけでも30人近い出席があります」などと挨拶。来賓の櫻井雅浩・柏崎市長(81年卒)からは「柏崎生まれの民俗芸能で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている綾子舞は、来年3月にパリ公演を行います。また㈱インペックスの柏崎水素パークでは、国内初の水素による発電を開始しました」というニュースが伝えられました。

さらに柏崎高校・夏見康彦校長、同じく来賓の土田新吾柏中・柏高同窓会長(64年卒)の挨拶をいただき、柏崎市元気発信課の村山誉さんからは、例年どおりふるさと納税に関するお願いがありました。

「拉致問題の真相と今」 蓮池 薫
熱っぽく語る蓮池薫さん

蓮池さんの特別講演は、題して「拉致問題の真相と今」。

蓮池さんは、中央大法学部3年在学時の78年夏、何者かに拉致され、帰国するまでの24年間、北朝鮮での不自由な生活を余儀なくされました。帰国後、中大に復学して卒業すると、著述家、翻訳家として活動するかたわら、08年からは新潟産業大学で教鞭を執り、現在は特任教授を務めています。講演では、「面の皮の厚い北朝鮮は、“拉致問題は解決ずみ”とシラを切りますが、解決していないからこそ、われわれは運動を続けていくことが必要なんです」と力説。

「拉致問題の真相と今」に真剣に聞き入る。
写真後列右は櫻井柏崎市長、後列左は堀井会長

「タバコの火を貸してくれといわれたあと、後ろから猿ぐつわをかまされた」という拉致されたときの詳細から、北朝鮮が日本などの外国人を拉致する目的、大韓航空機爆破事件の裏などを、工作員の名前を交えるなどで生々しく語ります。さらに北朝鮮が「死亡した」とする拉致被害者についても、「死亡したという時期のあと、私はその人と会っています。物的証拠もでたらめ」と、あからさまな嘘を論破。

「ずっとあの一族が権力を握るかぎり、北朝鮮の体制はずっとあのまま。のらりくらりとかわしていくつもりですから、日本は“そうはさせない”とプレッシャーを与え続けなくてはいけない。そのために大事なのは、世論なんです」と結びました。

後半の懇親会では、各テーブルにビール、ワイン、日本酒やさまざまなおつまみ、さらに協賛企業提供のスナック類が並び、あちらこちらで笑顔の歓談の輪が広がります。あまりに出席者が多いため、76年卒以降の“若手”は立食形式でしたが、久しぶりの再会にそれぞれの近況を紹介し合ったり、情報交換をしたり。参加者の数に比例し、盛り上がりも例年以上でした。

懇親会も大いに盛り上がりました

その後校歌斉唱、新潟柏会の前田秀子会長(76年卒)の締めの挨拶、東京柏会・吉田弘道副会長(71年卒)の閉会の辞で盛況のうちに幕を閉じました。懇親会の時間が限られていたため、「まだ飲み足りない」という方々も多く、それぞれの期で2次会を催したようです。

真剣な表情で蓮池さんの講演に聞き入っていた参加者の一人は、「柏高の出身者なら、自分が拉致されていてもおかしくなかったんだ、という連帯感のようなものがある」との声が。その連帯感が、139人出席という盛況につながったのかもしれません。

(東京柏会 楊順行幹事筆/会報誌:2026年8月号掲載)