東京新潟県人会 会長 宮田 亮平
2025年(令和7年)の年頭に当たり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
激動の2024年(令和6年・甲辰)を送り、2025年(令和7年・乙巳きのと・み)の新春を皆々様と共に健康で迎えることが出来ましたことを、心からお祝い申し上げます。
振り返ってみますと、昨年は、世界的に見ても、ウクライナ、パレスチナの戦禍、アメリカ大統領選、、日本国内でも、正月早々の能登半島地震、気候変動によるさまざまな影響など…と、まさに激動の年でした。そんな中ではありましたが、5月18日に、東京新潟県人会の総会において、第12代会長を拝命することになりました。そして、そのすぐ後の7月27日には、「佐渡島金山」世界文化遺産登録の正式決定という朗報が跳びこんできたのでした。新潟県初の世界遺産ということで、永年、新潟県民の皆さまが等しく待ち望んでいたこと。とりわけ地元佐渡では全島挙げての大きな悦びに沸いたのでした。私自身も、佐渡で生まれ、佐渡で育った人間として、ひとしおの悦びにひたりました。
私自身、県人会長としての日は浅いのですが、県人会とは深い縁がありました。60年前の昨年と同じ干支・甲辰(きのえ・たつ)の年、昭和39年(1964年)、私は東京藝大目指して上京、浪人。翌年藝大に入学。助手、教授、学長までの50年間、上野の藝大で過ごしたのですが、その間、県人会館を「第二の故郷」と思い定め、よく訪れておりました。
新しい年が[飛翔]の年になりますよう心から念じております
東京新潟県人会は、明治13年(1910年)創立以来の永い歴史と伝統を持っています。新しい年は、この私たちの先輩たちが、築いてこられた尊い伝統をしっかりと受け継ぎ、清新な気持ちで、県人会の理念――
一、郷土愛でつながる人の和
一、友愛と協調
一、ふるさとへの架け橋
を改めて心に刻み、皆さまと一緒に手を携え歩んでまいりたいと思います。目指すところは、新潟県が掲げている端的な目標「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現のためのサポート役です。そして、私自身、一金工作家として年来のテーマであるシュプリンゲン(飛翔)に基づくアート作品造りを通じて、ふるさとへの架け橋の旗振り役を果たしてまいりたいと念じております。