魚沼から行く尾瀬ルート

にいがた情報

魚沼市は新潟県側から尾瀬に向かう唯一の玄関口です。通称「魚沼から行く尾瀬ルート」は、長いトンネルを抜け、遊覧船の船上からは奥只見湖の雄大な景色を、バスの車窓からはブナの原生林を楽しみながら尾瀬に向かうことができる、群馬県側から入る尾瀬とはまた違った魅力があります。

尾瀬とは?

新潟県、福島県、群馬県、栃木県の4県にまたがり、2000m級の山々に囲まれています。国立公園にも指定されています。尾瀬は大きく2つのエリアに分けられます。

■尾瀬沼エリア
せき止められた川が湖のような景色をつくるエリア。雄大な燧ケ岳を望めるほか、初夏にはワタスゲやニッコウキスゲなどの花々を見ることができます。魚沼市から船とバスで日帰りでも行けるエリアです。日帰りでも尾瀬沼を1周できますが、夕焼けで真っ赤に染まる尾瀬沼や、天の川と満点の星空は山小屋泊ならではの体験なので1泊するのもおすすめです。

■尾瀬ヶ原エリア
本州最大級の湿原があるエリア。東西6km・南北2kmにわたる広大な湿原を堪能できます。歌でも有名な「ミズバショウ」はこのエリアで春に見ることができます。木道が整備されているので初心者でも安心です。解放感溢れる景色や入れ替わり咲き乱れる高山植物など魅力あふれるエリアです。植物だけではなく日本一小さいトンボ「ハッチョウトンボ(1円玉と同じサイズ!)」も生息しています。

画像引用:尾瀬ナビ

※尾瀬はクマ出没地域です。ミズバショウのシーズンはミズバショウの実を食べに山から下りてくることがあるようなので十分な準備や注意を怠らないようにしましょう。

尾瀬のシーズン

尾瀬のシーズンは道路が尾瀬まで通じている4月中旬~11月上旬です。一般的に散策しやすい期間は5月中旬~10月中旬とされており、この半年間に四季が凝縮されています。

■早春の尾瀬
ゴールデンウィーク頃の尾瀬はまだまだ冬の装い。年によって差はありますが、一面雪に覆われており十分な経験と装備が必要です。木道も見えないことの方が多く、地図や木の幹に塗られた赤いマークや枝につるされたリボンを頼りに目的地に向かいます。

■雪どけ(5月中旬~下旬)
雪が解け始めると、木道がところどころ顔を出すようになります。「踏み抜き」と呼ばれる、雪に覆われた空洞に足が沈んでしまう現象が始まり歩きにくくなります。

赤渋(アカシボ)5月下旬
雪解けの頃に雪の表面が赤い土をまいたようになる彩雪現象が見られるようになります。最新研究では、泥炭の中から供給された鉄と雪解け水に含まれる酸素から「細菌」の活動によって酸化鉄が作られ雪が赤褐色に染まると言われています。

■植物のシーズン
 ・ミズバショウ…5月下旬~6月上旬
 ・ワタスゲ…7月上旬~中旬(6月に小さな黄色い花を咲かせ、7月頃に白い綿毛に変わります。)
 ・ニッコウキスゲ…7月下旬
 ・草紅葉(くさもみじ)…9月
 ・紅葉…10月上旬

晩秋(10月中旬~下旬)
10月中旬ごろから広葉樹は葉を落とし、山小屋では下山準備が始まります。この頃になると人影はまばらになりますが、静かな尾瀬を狙ってこの時期に訪れる方も多くいるようです。10月中旬には山々の初冠雪、10月下旬には尾瀬沼・尾瀬ヶ原周辺でも初雪がちらつくことがあり、数センチ積もることもあるので要注意です。

尾瀬は雄大で美しい自然を堪能できる魅力あふれるスポットです。長い冬の後雪解けとともに春が訪れ、短い夏に多くの花々が咲き乱れる美しい場所です。
しかし、それと同時に尾瀬は国の特別天然記念物であり、ラムサール条約登録湿地でもあります。一度壊れると簡単には取り戻せない生態系や景観が厳しく保護されている地域でもあります。尾瀬を訪れる際は、ルールとマナーを守って楽しんでくださいね!

季節ごとに違う尾瀬の魅力を感じに、ぜひ魚沼から尾瀬に足をお運びください!

お問い合わせ

魚沼市観光課
魚沼市小出島910番地
☎025-792-9754