「鮭のまち」村上が誇る鮭文化
古くから鮭を大事にしてきた「鮭のまち」村上。江戸時代に世界で初めて鮭の自然ふ化増殖に成功した町としても知られ、その歴史的背景から、独自の鮭文化が発展してきました。遡上のシーズンになると、三面川の「居繰網漁( いぐりあみりょう)」や大川の「コド漁」などの伝統漁法を見ることができ、日本最初の鮭の博物館「イヨボヤ会館」では、鮭に関する歴史や文化を知ることができます。
村上では、鮭への感謝から、骨も皮も内臓も、一尾を余すことなく美味しくいただく食文化があり、その料理法は100を超えるとも言われています。10月から12月の鮭のシーズンになると、市内の料亭・割烹では鮭のコース料理が提供されています。「塩引き鮭」や「鮭の酒びたし」は、村上の気候・風土が生んだ村上の鮭料理の代表格で、人気の逸品です。
(会報誌:2021年11月)