杉本 鉞子・作家

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杉本 鉞子さん(1873 ~ 1950)は、明治6年、長岡藩の家老の娘として生まれ、武士の娘としてのきびしい躾と教養を身に付ける。東京のミッションスクールで学び、明治31 年(1898)4月(25歳)、単身渡米。現地で、貿易商・杉本氏と結婚。大正14年(1925)、ニューヨークで、英文の『A DAUTOR of the SAMURAI』を出版。無名の一日本女性のこの半生記は大きな話題となり、一躍、ベストセラーとなり、欧州7ヵ国でも翻訳出版。杉本さんは、昭和3年(1928)帰国。昭和18年(1943)、日本語版『武士の娘』(大岩美代・訳)が、はじめて東京で出版された。

(会報誌:2022年09月)