【野菜の効用05】人参

暮らしのヒント

にんじんの栄養は、いうまでもなくカロチンがびっくりするほど多いこと。それだけでなく、ビタミンB1やB2、C、カルシュウム、鉄分、リンなども含んでいますから、まさに野菜の万能選手とも云えます。特にカロチンは抗がん作用があります。にんじんのビタミンB2や葉酸には抗がん作用があります。にんじんは抗がん予防の野菜と云えるかもしれません。肺がんにも効用があります。にんじんにはビタミンCを破壊するアスコルナーゼが含まれており、大根と一緒におろしにすると酸化が促進してビタミンCが破壊されます。しかし、これに酢を少量加えるとアスコルナーゼが抑えられます。お正月の大根とにんじんのなますはこの効用を利用したものです。

にんじんのカロチン、ビタミンB2、葉酸にがん予防があると云われますので毎日ジュースにして飲むといいでしょう。カロチンには血圧を下げる働きや、のどや鼻の粘膜を丈夫にする働きもあるので、細菌に対する抵抗力がつきます。血圧が高くて心配な人、風邪にかかりやすい人にも効果的でお勧めです。にんじんには鉄分も含まれているので補欠作用があり、貧血気味の人にお勧めです。又、体を温めて潤す作用もあるので、冷え性の人、体力のないお年寄りや子供に向く食べ物です。煮物やグラッセのように温かくくして食べると体が温まって元気が出ます。にんじんには、消化を良くする働きもあります。便秘の人には絞り汁が効果的です。植物繊維のある野菜と一緒にすればなお一層効果的です。きんぴらがごぼうとにんじんの組み合わせはこの為なのです。しぼり汁はにんじんをすり鉢でつぶしてつき汁を絞り蜂蜜を加えて飲みましょう。にんじんに限らず、野菜ジュースには肌を整える働きがありますがにんじんを加えると効果がアップします。

また、新しい鉄製のフライパンには表面に錆防止膜がついているので、まず強火で焼いてこの膜を除きます。そのあと、油をひき野菜くずを炒めますが、にんじん屑を使います。あとは火にかけて乾かし、薄く油をひきます。これで通常使用可能となります。

きんぴらごぼうに肉野菜炒めと野菜餃子をつけて、今夜は熱燗のコップ酒です。最後ににんじん多めに入った炒飯で締めましょうか……

ゆめあきら 筆