佐渡島の金山はユネスコの舞台へ (3/3)

暮らしのヒント

世界遺産登録への課題
 登録に向けての今後の課題は2つです。
 1つは、ユネスコの諮問機関(イコモス)が、佐渡島の金山の現地調査を踏まえて出す勧告です。勧告は、「記載」「情報照会」「記載延期」「不記載決議」の4種類です。イコモスは、遺産の価値を文化財の専門家が調査・審査するものであり、佐渡島の金山の世界遺産的価値が認められ、「記載」の勧告が行われることを期待しています。
 2つ目は、ユネスコの世界遺産委員会での21の委員国による採決です。全会一致が慣例といわれるが、3分の2である14か国以上の賛成によっても可決できます。純粋に世界遺産の評価の問題としての対応が望まれます。タスクフォースによる十分な準備により、国際社会において正しく認識され、登録が実現することを強く期待しています。
 新潟県人会のみなさまにおかれましても、新潟県の宝物、佐渡島の金山の世界遺産に向けた取組みに更に強いご支援をお願いいたします。

南沢疎水道
南沢疎水道

佐渡奉行所
佐渡奉行所

大山祇神社
大山祇神社

虎丸山
虎丸山

(会報誌:2022年03月)