エッセイ・寄稿

暮らしのヒント

私の「信濃川」物語

樋口 高士 Ⅰ、「信濃川」を、私の心に深く刻んだ二つの「校歌」  八千八川 集め来て  日本海に 注ぐなる  流れも清き 信濃川  果てしも見えず 末長し  これは、昭和19年4月、私が入学した十日町小学校校歌(作詞作曲・小...
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六道の辻(1/3)

大原 精一 一.六道の辻とは  京都の鴨川に架かる松原橋を東に渡り松原通を行くと、左側に六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)という寺が見えて来る。この境内が「六道の辻」である。六道とは地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天を指し、我々はこの六道を輪...
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故郷の新・旧二つの「お祭り」

樋口 高士 Ⅰ、私の「祭り」の原点故郷の総鎮守の「お祭り」  初夏の候。早くも”はしりの夏祭リ”が各処で始まる。どこからともなく祭囃子の音が流れてくると、いつものことながら、私の想念は、幼き日の「故郷のお祭り」へと戻っていく。  私の...
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『火焔型土器』に魅せられて

樋口 高士 Ⅰ、火焔型土器「発掘」からの、これまでの「歩み」 1.昭和11年 馬高遺跡(長岡市関原)で始めて発掘 2.昭和31年 岡本太郎「縄文の美」を日本文化の源流と 3.平成11年 十日町笹山遺跡出土品・国宝に指定 昭和5...
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時間の早さに驚く

東京鹿瀬会 田辺 幸雄  広報委員になって、三年の月日が経っていた。昨年の四月からは市町村あれこれの下越欄を担当している。私は、広報委員になった時、関係者は『新潟懸人』に原稿を出してはならないと決めていた。  『新潟懸人』は、会員の人に...
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古希に想う

田辺 幸雄(旧東蒲原郡鹿瀬町出身)  「アズナブール流しながら、この手紙を書いています。」というような心境で書こうと思うが、無理があるので止めにした。  この一月で、漸く古希に到達した。ここまでの道のりは、決して平坦ではなかった。  ...