日本の芸能史の一端をいまに伝える民俗芸能
「佐渡の人形芝居は、日本の人形芝居の系譜を知る上でたいへん重要なものと位置づけされる民俗芸能です。佐渡の人形芝居は一人遣い形式で、①説教人形②のろま人形③文弥人形の3つの人形芝居を総称したもので、1977年(昭和52年)5月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
明治時代には、50を超える人形座がありましたが、現在、市内には、9つの団体が稽古を続けています。また、2つの中学校が授業の中で文弥人形の伝承に取り組み、文化祭などでその成果を披露しています。
今年7月には人形座が一堂に会する上演会を開催し、日頃の稽古の成果を十分に披露していました。観客からは「勇ましく迫力ある人形の舞に見惚れてしまいました。」などの感想が聞かれ、大きな拍手を受けていました。
問い合わせ先
佐渡文化財団事務局
☎0259-58-9112
(会報誌:2021年12月)