坂口安吾所縁の大棟山美術博物館

にいがた情報

Daitozan Art Museum

新潟県十日町市松之山1222
TEL:025-596-2051


指定文化財の表門

 開湯約700年の歴史を持つ松之山温泉。周辺の丘陵には樹齢90年のブナ林が広がる豊かな自然の山里。平成元年(1989年)。この地の庄屋・村山家の旧宅と庭がユニークな博物館に生まれ変わった。

新潟の生んだ文豪・坂口安吾(1906~1955)は、叔母・貞、姉・セキが二代続けて嫁いだという縁で、昭和5年から13年にかけて頻繁に訪れている。昭和28年主屋と表門が十日町市指定文化財に登録。


坂口安吾文学碑

大棟山美術博物館の見所は、村山家の歴史、伝統はもちろんの事、31代当主の叔父に当たる坂口安吾の貴重な遺品や、庄屋の暮しを伝える生活調度品、書画、陶芸品等の芸術作品も数多く展示されている。

・入館料
大人 500円/小・中・高校生300円/小学生未満は無料
・開館時間 9:00~16:00
・11月中旬~4月下旬まで冬季休業
HP:大棟山美術博物館

キャッチ画像:歴史のある村山家の旧宅


坂口安吾
1906年 新潟市で生まれる
1930年 東洋大学文学部 印度哲学科卒業
1955年 脳溢血で死去

・主な作品
『堕落論』
『白痴』
『桜の森の満開の下』
『日本文化私観』等

・松之山を舞台とした作品
『黒谷村』
『不連続殺人事件』
『逃げたい心』等

(会報誌:2021年5月)