市民書作展 東京芸術劇場展

会の活動報告

十日町市書道協会 設立30周年記念
日時:8月21日(水)~26日(月)
会場:東京芸術劇場 ギャラリー2

深雪の郷からの「市民書作展」東都の「東京芸術劇場」で開催

新潟県下でも活発な活動で知られている十日町市書道協会(岩田香烟会長)。
協会設立30周年を迎えた今年、会員だけでなく一般の愛好家から習字教室の学童までが参加する「市民書作展」を7月から市内3会場で巡回開催。

今般その最終回として、東都の「ひのき舞台」東京芸術劇場で、8月21日~26日に開催。連日、東京新潟県人会、東京十日町会の会員ら多くのふるさと新潟の出身者、都内の書道愛好家が訪れていた。

会場に飾られた妻有の野の花
作品紹介
ITOSI 愛(岩田 香烟)
多様な意味を持つこの文字
その中で〝可愛くてたまらない〟

先日嫁いだ孫娘の幼い頃に思いを馳せた作品です。
独歩 どっぽ(大島 爽風)
ひとりで歩くこと
独立してことを行うこと
麗日發光華 孟浩然 作
れいじつこうかをはっする
(滝沢 華紅)

うららかな春の日
すべての者が光り輝いている。
何か良い事がありそうな気がします。
李白詩(徳井 雅堂)
蘭陵らんりょうの美酒
鬱金香うつこんこう
玉椀ぎょくわんに盛り来たる
琥珀こはくの光
天神囃子(島田 峰月)
芽出度いものは大根種 大根種
花が咲き揃うて
実のやれば 俵重なる
(越後魚沼の祝い唄の一節)
会場いっぱいに繰り広げられる楷書・行書・草書・隷書…

広々とした会場ギャラリーには、楷書あり、行書あり、草書あり…、掛軸あり、屏風あり、額入りあり…の協会員、一般愛好家41氏の多彩な作品とともに、28名の学童の作品、計71点の作品がずらり。

書作品の特性として、有名漢詩などが比較的多い中で、ふるさとの古くからの祝い唄として知られている「天神囃子」に目を曳かれた。叉、会場内にはふるさと妻有の「野の花」の花瓶が三つ設置されていた。

(広報・樋口)