逆さ妙高の復活!~いもり池の物語~

にいがた情報

妙高戸隠連山国立公園のシンボル「妙高山」

新潟県妙高市に位置しており、日本百名山の一つです。馬蹄形をした爆発カルデラ型の外輪山を擁し、中央には溶岩ドームの山頂がそびえる標高2,454mの活火山です。
悠然とたたずむ姿は富士山にも似ていることから「越後富士」という別名もあります。麓の温泉地やリゾート地、スキーなどのウィンタースポーツのスポットとしても賑わいます。

いもり池の逆さ妙高

妙高山が水面に映る美しい姿が眺められるスポットが、池の平温泉のいもり池です。
水面に映り込む姿は「逆さ妙高」と呼ばれ、おすすめの撮影ポイントです。

逆さ妙高
水面に映る逆さ妙高

いもり池には遊歩道も整備されており、1周15分ほどで気軽に散策できます。
四季を通じて草花や野鳥を見ることができます。
4月下旬には雪解けとともに10万株以上のミズバショウが咲き誇るスポットでもあります。

逆さ妙高が見えない?!

近年外来植物のスイレンが水面を覆っています。
6月下旬からスイレンは咲き始め、10月頃まで水面を覆いつくします。
スイレンの勢いは増し、湖面の8割以上を覆うようになり、昔は見えていた水面の逆さ妙高が見えなくなってしまいます。

湖面を埋め尽くすスイレン
水面を覆いつくすスイレン(引用:上越タウンジャーナル

その他にも、スイレンの繁殖はいもり池の生態系にも影響を与え、在来種のヒツジグサやヒルムシロなどが確認されなくなっています。
妙高市はこのような状況を改善し、美しい自然を未来につなげていくために、毎年春と秋の2回、スイレン駆除を実施しています。6月末には今年の1回目を実施し、夏秋の観光シーズンを迎えています。

妙高市といもり池の逆さ妙高を愛するボランティアの方々の尽力により、美しい逆さ妙高は今日もその姿を水面に映しています。

ぜひいもり池を訪れてみてはいかがでしょうか?

Tips

いもり池の散策後は隣接する妙高高原ビジターセンターもおすすめです!
中にはカフェや展示室、大きな窓から景色を楽しめるラウンジもあり、ゆっくりとつくろげます。
ヨガやワークショップ、野鳥観察など自然好きにはたまらないイベントも開催しているので公式HPからぜひチェックしてください!


基本情報
住所 新潟県妙高市関川2249
アクセス トキ鉄・妙高はねうまライン「妙高高原駅」よりバスで10分
上信越自動車道「妙高高原IC」より車で5分
駐車場 普通車:有り(妙高高原ビジターセンター)
問合せ先 環境生活課
☎0255-74-0033