式場 隆三郎(精神医学者)
式場 隆三郎(しきば りゅうざぶろう)は、明治31年7月 中蒲原郡五泉町で生まれる。
新潟医学専門学校(現・新潟大学医学部)卒業。昭和11年(1936年)市川市国府台に精神病院である式場病院を設立。早くから、文芸や芸術創造活動と人の精神的問題との関わりについて深い関心を持ち、ゴッホに関する著作なども多数ある。
知的障害を持ち、貼絵に特異な才能を持つ、裸の大将こと山下清(1922~1971)の画家としての資質に注目。その活動を物心両面から支え、彼を広く世間に知らしめたことは、障害児教育に多大なる影響を及ぼした。
昭和40年(1965年)没。享年67歳。

生没年 1898年7月2日~1965年11月21日
出身 新潟県中蒲原郡五泉町、現在の五泉市
本業 精神科医・医学博士
主な活動 ゴッホ研究、民藝運動、山下清の紹介、式場病院の創設
1. 日本にゴッホを広めた
ゴッホの生涯や精神病理を研究し、1932年に「ファン・ホッホの生涯と精神病」を刊行。著作・講演・複製画展などを通じて日本でゴッホ理解を広めた。
単なる美術好きではなく、芸術家の創作と精神の関係を医学側から見ようとした。
2. 山下清を世に出す
放浪の画家として知られる山下清の才能を見出し、作品を社会に紹介したことでも有名。
山下清を知的障害者としてでなく、その才能を大きく開花させた。
3. 民藝運動にも深く関わる
柳宗悦の民藝運動にも参加し、バーナード・リーチ、浜田庄司、河井寛次郎らと交流。木喰仏の調査やヨーロッパの美術・民藝調査にも関わる。
4. 著作数が非常に多い
広島市現代美術館の展覧会紹介では、生涯の著書は約200冊に及ぶとされている。内容もゴッホ論、精神病理学、民藝、性教育書、一般教養書など非常に幅広い。
精神科医として人間の内面を見て、美術評論家として芸術を語り、民藝運動家として生活文化を見つめ、出版人として世の中に広め、山下清のような才能を社会に紹介した。
病気・精神障害・変わった表現者、当時は偏見を受けやすかったものを、文化や芸術から見直そうとした人物である。
1936年に千葉県市川市国府台に精神病院、現在の式場病院を開く。
