佐渡で発見!世界最古・新種のツチクジラ化石 (佐渡市)

にいがた情報

 1960年代に佐渡市の海岸で地元の方が発見したクジラの頭骨化石が、その後の研究により、ツチクジラ属としては世界最古の化石であり、さらにツチクジラ属として今まで見つかっていない新種であることが確認され、2021年に学会誌にて発表されました。
 他のツチクジラ属と比べて頭蓋骨は小さく、推定される体長は5m前後で、側頭骨の頬骨突起が尖ることや鼻骨が短いといった固有の特徴を持っています。
 この化石が約1200万年~1100万年前の地層から発見されたことから、ツチクジラ属が少なくとも約1100万年前よりも古い時代の北西
太平洋にすでに出現していたことが示され、世界最古の化石標本であることが明らかになりました。

問合せ
佐渡市社会教育課ジオパーク推進室
☎0259-27-2162
(会報誌:2022年10月)