原詩から新井満氏がストーリーを紡ぎ、絵本化
「千の風になって」の英文の12行の原詩は、欧米では、かなり有名になっていますが、作者は不明のまま。そこで、新井満氏が、この詩の作者を「ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)」の誰かと推理。一篇の若者男女の悲恋「物語」をつくり上げました。
本書は、そのストーリーをもとに、イラスレーター佐竹美保さんが絵本化したものです。ここでは、まず原詩(訳・新井満)を紹介します。
「千の風になって」I am a thousand winds
私のお墓の前で泣かないでください
そこには私はいません
眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって あの大きな空を吹きわたっています
秋には光になって 畑に
ふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で泣かないでください
そこには私はいません
死んでなんかいません
千の風に 千の風になって あの大きな空を吹きわたっています
原詩 (略)
Do not stand at my grave and weep
I am not there I do notsleep.
I am a thousand windsthat blow.
I am the diamond glintson snow I am the sunlight onripened grain.
I am the gentleautumnʼs rain When you awaken in the morningʼs hush I am the swiftuplifting rush Of quiet birds in circled flight.
I am the saft stars That shine at night.
絵本『千の風になって』
新井満/文
佐竹美保/絵
発行:理論社
〒162-0056 新宿区若松町156
Tel:03-3203-5791
03-3203-2577
刊行:2004.3