西三川砂金山~ 「佐渡島の金山」 世界遺産構成資産 (佐渡市)

にいがた情報

 西三川砂金山は佐渡最古の砂金山で、平安時代後期の「今昔物語集」に登場する産金の舞台になった場所と考えられています。この地域では、山の斜面を堀り崩し、水を利用した「大流し」といわれる方法で砂金を採っていました。安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて、本格的な開発が行われ、毎月砂金18枚(180両=約2.9㎏)を上納したことから、西三川砂金山の笹川地区は「笹川十八枚村」とよばれ、賑わいをみせたといわれています。しかし、次第に産出量が減少し、明治5(1872)年に閉山しました。
 現在は、砂金採掘の遺構が残されているほか、国の重要文化的景観に選定され、かつての鉱山集落と現在の農山村集落が融合した、珍しい景観が残されています。

問い合わせ先
佐渡市観光振興部世界遺産推進課
☎0259-63-5136(会報誌:2022年07月)