大河津分水(燕市)

にいがた情報
越後平野を水害から守るために建設された

 大河津分水は、信濃川の水を日本海へ流す人口の河川(放水路)です。このような放水路は日本各地にあり、東京の荒川や大阪の淀川などが有名ですが、大河津分水が大きく違うのは、この地で暮らす多くの先人たちの願いで建設されたという事実です。
 日本一長い川として有名な信濃川は、別名「暴れ川」と呼ばれたほど、昔は、毎年のように洪水を引き起こしてきました。洪水の度に田畑は流され、人々の生活はとても苦しいものでした。度々、繰り返す洪水をくい止めようと人々は立ち上がりました。そして、初めて分水路の建設計画が請願されてから約150年後に工事が着手。今から99年前に大河津分水、49年前に関屋分水が完成し、燕市や新潟市をはじめとする越後平野には多くの恩恵がもたらされています。

問い合わせ先
燕市 総務部 広報秘書課
☎0256-92-1111(会報誌:2022年12月)