和食日和 おさけと

首都圏情報

 2019年3月20日、「和食日和 おさけと」神保町店に、代表の山口直樹さんを取材に訪れた。昨年、新潟の酒蔵巡りで岩室の宝山酒造を訪問した際、名物女将の渡邉由紀子さんから、娘が結婚して日本橋でお酒の店を開いたので行ってみてくださいとお話があった。そこで女将さんにお願いして取材の機会をいただいた。

和食日和 おさけと
日本酒についての著書もある山口直樹さん

 ご主人のオーナー、山口さんは高校生の頃から飲食業に携わり、ワインソムリエ、酒匠、利き酒師の資格を取得。お店には山口さんが選んだ新潟の地酒と食材を使ったメニューが並ぶ。日本酒と料理には相性と出会いがあり、それを世界に発信したいと目を輝かせた。
 お酒と料理の話で盛り上がり、取材時間があっという間に終わった。取材後は知人とオーナーお勧めの日本酒を味わい、新潟産の食材を使った料理で至福のひと時を過ごした。以下、オーナーに思いをつづっていただいた。

和食日和 おさけと
料理には新鮮な新潟産の食材を使用

 「酒ばなれ」が叫ばれるようになってしばらくたちました。確かに毎日のように居酒屋でお酒を飲む時代ではなくなったかもしれません。その一方で、お酒のイベントやスタイリッシュな立ち飲み屋さんに立ち寄れば、毎晩のように人々で溢れています。
 酒ばなれしているのは、お酒がただ酔えればよいものから、楽しい体験をするものに変わっただけのことではないでしょうか。それなのに、お酒の楽しさを味わってもらえるような努力を私は怠ってきたのではないか。そんな思いのもと、酔うためではなく、お酒を楽しむための店を作ろうと独立を決意しました。

和食日和 おさけと
店内の様子

 お酒は嗜好品です。人それぞれに好き嫌いがあるのは当然。あなたにとって最高のお酒は、私にとっても最高のお酒とは限りません。もし、誰にとっても最高のお酒というものが存在したら、世界中のお酒は、その一種類だけしか必要なくなってしまいます。そんな世界はきっとつまらないでしょう。

和食日和 おさけと
4~8名で使える個室もある

 だから、何も人に合わせることなく、自分の好きなものを好きと言ってほしい。お酒をもっと楽しんでほしい。この店に来て、そんな勇気を持ってもらえたら、とてもうれしく思います。楽しい生活のひとときには、当たり前のようにお酒がある。そんな世界がどんどん広がっていきますよう、心から願っています。 
(副会長 鈴木 輝雄)


和食日和 おさけと 神保町店
住所:東京都千代田区神田錦町3-16 五十嵐ビル1F
電話:050-3461-3335
営業時間:11時30分~14時(平日)
     17時~23時(土曜~22時)
定休日:日曜、祝日
交通:都営三田線神保町駅2分
HP:https://www.osaketo-washoku.jp/