東京黎明アートルームで、5月25日~7月11日まで特別展「良寛の書の世界-清らかな書の成り立ち-」が開催されます。
良寛の書は、高く評価されている一方で、親しみやすさやどのように形成されていったのかについてはよくわかっていません。
展覧会の特色
1階では、『秋萩帖』や『自叙帖』など良寛が学んだ法帖を作品と一緒に展示します。良寛の書が手本からどのような影響を受け、独自の書風が形成されていったのかがわかる展示になっています。この展示が実現したのは、東京大学東洋文化研究所教授板倉聖哲先生の助言によるものです。
2階の展示室には、良寛の自画賛の肖像画3点が初めて一堂に会して展示されます。それぞれ趣の異なる作品から、良寛の多様な側面が伺えます。
良寛の書と内面が深化して偉大な芸術が作られていく過程を、展示を通して味わっていただけます。
「失礼千万」の書簡
地下展示室には、良寛の厳しい一面が感じられる大関文仲宛ての書簡が初めて展覧会で展示されます。良寛の伝記をまとめていた月潟村の医師大関文仲にやめるように訴え、最後に厳しい一言「失礼千万」が書かれている有名な書簡です。
本展覧会は小さな美術館に50点ほどの展示となりますが、良寛の書や絵の名品を鑑賞する中で、その人間性や思想などを感じ取れる機会になることと思います。
ぜひご来場ください!

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会場 | 東京黎明アートルーム |
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住所 | 東京都中野区東中野2-10-13 |
電話 | 03-3369-1868 |
開館時間 | 10:00~16:00 (入館料 800円) |
最寄駅 | JR総武線「東中野駅」西口徒歩7分 都営大江戸線「東中野駅」A3出口徒歩7分 |
展示作品 | 良寛の有名な自画像賛3点が初めて揃っての展示 「草庵雪夜作」や「大関文仲宛書簡」など50点が展示予定 |